当塾における国語の指導法です。お子さんにより、指導内容は異なります。
3つのポイント
・解答テクニックを覚える前に、まずは一文ごとの精密な理解を積み重ねて、文章を読み解く。
・文章の種類を見極め、その種類ごとに論理的に内容をつかむ。
・必要十分な書き込み作業をおこなう。
大量の長文演習で、成績が伸びない本当の理由
「塾でたくさんの問題を解いているのに(宿題もたくさん解いているのに)、国語の成績が上がらない」。 国語の成績が伸び悩んでいるお子様の保護者様から、多く寄せられるお悩みです。
一般的な大手進学塾では、「生徒が各自で読み、講師が設問の解説をする」という形式が主流です。しかし、この方法には大きな落とし穴があります。 それは、「そもそも、生徒が本文の内容を正しく理解できているか」というチェックがしづらい点です。
当塾の個別指導の現場で生徒に確認してみると、登場人物の関係を誤解していたり、全く違うストーリーとして捉えていたりすることが珍しくありません。内容がわかっていない状態で、いくら設問の解き方(テクニック)を教え込んでも、なかなか成績に結び付きません。
当塾が目指すのは、小手先の技術ではなく、「どんな文章が出ても、内容を正しくかみ砕いて理解する力」です。
当塾が重視する「国語の本質」3つのアプローチ
当塾では、以下の3つの視点を軸に、国語を「感覚」ではなく「論理」として解く指導しています。
「主語・述語」で文の骨格をつかむ
国語が苦手なお子様の多くは、長い一文を読んだときに、情報の洪水に溺れてしまっています。 どれほど複雑で長い文章であっても、核となるのは「誰が(何が)→どうした」という主語・述語の関係です。
例えば、「今日は先生にしかられたので、僕も太朗君と一緒に校庭を走った」という文も、結局は「僕も走った」ということです。 当塾では、「文の骨格」を見抜き、どの語句がどのように飾っているかをうかむトレーニングからスタートします。
文章の「正体」を見極めて読む(3つの分類)
すべての長文を同じように漫然と読んでいては、正解にはたどり着けません。当塾では、読み始める前に文章を以下の3つに分類し、それぞれの「型」に合わせた読み方を指導しています。
1. 物語文(作られた話)
◦ 登場人物の心情変化や場面転換が鍵となります。心情を表すのに、「雲の隙間から明るい光が差し込んだ」のような情景を使うことがあります。
2. 説明文(事実の解説)
◦ 筆者の個人的感情は入りません。難しい用語は覚える必要がありません。何がどのあたりに書かれていたかをつかむことが重要です。
3. 意見文(筆者の主張)
◦ 「一般的には〇〇だが、私は△△だと思う」という、筆者の主張(説得)の構造を見抜く必要があります。筆者は読者に理解してもらうために、質問をしてそれに答えたり、身近な例を挙げたりします。
「今はどのジャンルを読んでいるのか」を意識するだけで、注目すべきポイントが明確になり、読解の精度は劇的に向上します。
「語彙力」と「常識」という土台
「前後の文脈から意味を推測する」というテクニックがありますが、これはあくまで一定の語彙力がある生徒にしか通用しません。 知らない言葉があまりに多いと、推測そのものが的外れになってしまうからです。
また、「大晦日」「あぜ道」といった言葉や生活習慣を知らないために、場面がイメージできないケースも多々あります。当塾では、市販の語句問題集などを用いた基礎的な語彙の習得に加え、小学生新聞を使った要約作成の指導もおこなっています。
補助ツールとしての「書き込み作業」
もちろん、テスト本番で効率よく内容を整理するために、鉛筆を使った「書き込み」も活用します。ただし、それはやみくもに線を引くことではありません。 当塾では、前述の「文章の分類」に基づいた、意味のあるマーキングだけを推奨しています。
• 物語文の場合: 登場人物や、場面(場所・時間)が変わるポイントに区切りを入れる。そのセリフが誰によるものか、名前(頭文字)を入れる。
• 意見文・説明文の場合: 「つまり」「しかし」といった、話の流れが変わる接続詞に印をつける。
これらはあくまで、「理解した内容を整理するための補助線」です。重要なのは、線を引くこと自体ではなく、それによって文章の構造をクリアにすることだと考えています。
「なんとなく」から「わかる」へ
「国語の勉強法がわからない」 そう感じておられるなら、まずは「問題を解く」ことを一旦脇に置き、「文章を正しく読む(理解する)」ことに立ち返る必要があります。
当塾では、設問の解説に入る前に、「この文章はどういう話だった?」と生徒に説明してもらうことがあります。自分の言葉で説明できて初めて、本当の読解力が身につくからです。
「1文の把握」から「文章構成の理解」へ。
「国語はセンス」とあきらめる必要はありません。実行できることはたくさんあります。


