当塾では、豊中市立第十一中学校・技術家庭科「レベルアップカード」の対策を実施しています。
高評価を得るためのポイント
写真は枚数制限がない限りできるだけたくさん用いる。
鉛筆だけで書いた白黒のものより、色鉛筆や色ペンを用いてカラフルにする。
指定の紙1枚だけに書くより、2枚、3枚とできるだけ多く書く。
また、レベルアップカードの名の通り、自分がこの課題に取り組んでどのようにレベルが上がったのか(この課題を通して気づいたこと、自分が成長したと思うところ、次機会があればどのようにしたいか)も書けば良い評価がもらえるはずです。
それから、レベルアップカードの課題を行うにはいくつか材料が必要になります。店で高い材料を買ってきて作るのではなく、できるだけ自分の家にあるものを有効活用し、課題に沿ったものを作ることが重要です。
レポートの最後には、工夫した点、難しかったところ、改善すべきところ・反省点、全体を通しての感想を書きましょう。
これらは実際に自分が課題を行ったことがわかるように、なるべく詳しく、たくさん書くことが大切です。
次にまた行うことがあれば、どのように今回の反省を活かしたいかも書いておきましょう。
指導例
幼児が遊べる簡単なおもちゃを作ろう≪家庭分野≫
どうしてそのおもちゃを作ろうと思ったのか(“簡単な”に注目して、あえて複雑なものを作らず、だれでも簡単に作れるものについて考えた。自分が小さいときにお気に入りだったおもちゃと似たものを作りたかった。等)を書いたり、作った感想を書きましょう。
簡単なおもちゃを作るという課題なので、材料をお店で買うにしても高価なものを買うのではなく安価で手に入るような身近にあるものを使いましょう。
もちろん家にあるものだけで工夫して作っても構いません。
身近に幼児がいる人は実際に遊んでもらって、どんな反応だったかも書くとよいでしょう。
バジルを育てて料理を作ろう
過去に夏休みの宿題として出された課題です。
夏休みは長いようですぐに終わってしまうので、計画的に宿題をしましょう。
バジルを育てることは技術分野、育てたバジルを使って料理をすることは家庭分野の課題になります。
≪技術分野≫
≪家庭分野≫
使わなくなったものをリメイクして再利用しよう≪家庭分野≫
家庭には昔は着ていたが最近は全然着ていない服、使っていないカバンなどがあると思います。
それらをリメイクして、再び使えるようにしようというのがこの課題です。
新品同様のきれいなものを作ることが目的ではなく、いまの自分に合った、実際に使えそうなものを作ることが大切です。
リメイクしたものを作った理由(使いやすい大きさのポーチがほしかった、もう着られなくなったお気に入りの服の布を使いたかった等)も書いておきましょう。
また、実際にリメイクしたものを使ってみて、もっとこうした方が使いやすかった、もとの服やかばんのこういった特徴を上手く生かせてよかったなどの感想も最後に書きます。
小さいときにお世話になった人にインタビューしよう≪家庭分野≫
写真を何枚使っても良いので、まずはアルバムなどで写真を探します。
また、昔の写真を使う必要は無いので、できるだけサイズをそろえるようにして、カラーコピーをとります。
その際、特定の人と一緒に写っている写真が複数見つかれば、その人にインタビューをお願いしましょう。
特に一緒に写っている人がいなければ、その写真の様子を知っていそうな人に聞きましょう。
インタビューする人は、自分の両親が最も聞きやすく、自分のことを良く知っているはずです。
ただ、他の人と被ってしまいますし、評価の面でもできれば家族以外の人に聞いた方が良いでしょう。
事前にアポイントを取ったり、聞く内容や写真を考えたりと、書く内容を増やせます。
インタビューをする内容は、
などたくさんのことを書いておきましょう。
金属の性質について調べよう≪技術分野≫
金属には身近なところで使われている金属、不思議な性質を持っている金属、人間の役に立っている金属など様々なものがあります。
例えば、身近なところで使われている金属には鉄や銅などがあります。それぞれの性質を調べて、一体どんな「身近なところ」で使われているのかを書きましょう。(鉄は包丁、フライパン、乾電池、スプーン、車など。銅は10円玉、電子機器類の銅線など。)
また、金属には不思議な性質を持っているものもあります。調べた中で、自分はどんな点が一番不思議だと思ったか必ず書きましょう。
このような調べ課題の場合、ネットや本を使って調べることはだれにでもできます。
先生は、生徒が課題を調べた上でどのように感じたかを見ています。
しっかり書いて高得点を狙いましょう。
家の中の危険な場所を見つけてこよう≪家庭分野≫
家の中には、わたしたちは危険に思わなくても幼児やお年寄りにとっては危険だったり、不便に感じたりしている場所がたくさんあります。
例えば、小さい子供の手の届くところに灰皿が置いてあると誤って口に入れてしまって危険、ちょっとした段差でもつまずいてしまう、階段に手すりが無いため転落しやすい、などがあります。
お年寄りと一緒に住んでいる人はどこを不便に感じているか聞き取りをしたりして家の中で危険だと思う場所を見つけて、どのようにしたらその危険が緩和されたり解消できるか考えましょう。
大規模なことはすぐに行うことは難しいですが、手軽にできることを実際にやってみてその感想も書くとなお良いでしょう。
おせち料理を2品作ってみよう≪家庭分野≫
過去に冬休みの宿題として出された課題です。
おせち料理には難しいものもありますが、家庭ですぐに作ることのできる簡単なものもたくさんあります。
たくさんあるおせち料理の中でもどうしてその料理を作ろうと思ったのか理由を書いたり、材料や手順を写真を使ったり色を塗ったりしてわかりやすく書きましょう。
また、最近は自分の家でおせち料理を作る家庭は減ってきているので、初めて作る人も多いかもしれません。
初めて自分でおせちを作ってみて、どのように感じたのかの感想も書きましょう。
木材を使って工作をしよう≪技術分野≫
木材と一口に言っても種類はたくさんあり、外に落ちている木の枝から、ホームセンターで売っているような本格的な木の板、さらに、身近なものではかまぼこの板など様々なものがあります。
レベルアップカードは本格的な材料を使う必要はないので、自分が手に入れられる可能な範囲で使えそうな木材を見つけてください。
もしのこぎりや釘などを使って木材を加工する場合は保護者の人と一緒に行うなど、安全には十分注意してください。
木材は扱いが難しく、自分の思った通りに切断できなかったり、割れてしまったりすることもあるので、難しかった点は最後にまとめとして書いておきましょう。
食生活を取り巻く問題を調べよう≪家庭分野≫
食生活に関する問題といってもかなりたくさんあります。
そのたくさんある中でも、自分にとって身近な中学生に関する問題を取り上げた方が分かりやすいかもしれません。(朝食欠食が学校生活に及ぼす影響、夕飯をとる時間が遅いことで心身の成長に与える影響、など)
今回は調べ学習ですので、最後にこの問題を調べてどう思ったか、自分の食生活を振り返ってこんな点を改善したいと思った、などの感想を書きましょう。
身の回りの製品について調べよう≪技術分野≫
缶、お風呂のイス、本棚、3Dプリンターなどあらかじめ挙げられているお題の中から一つ選び、それについて詳しく調べるという課題です。
身近な製品でも、知らなかったことや、今まで勘違いしていたことがあるかもしれません。
調べたことをきっちり書くことも大切ですが、それを調べて自分がどう思ったのかを書くことの方が調べ学習では求められています。
調べたから宿題終わり、ではなく最後のまとめを書くまで気を抜かないようにしましょう。
普段過ごしている部屋の掃除をしよう≪家庭分野≫
普段過ごしている部屋というと、自分の部屋の勉強机周りを掃除箇所に選択する人が多いと思います。
片付けて、掃除機をかけたり、ぞうきんで拭くだけではなく、提出用紙に書くことを想定しながら、様々な工夫をしましょう。
自分でお掃除グッズを作ってみると、工夫したことや反省点が書きやすくなると思います。
できれば、工夫することを何点か決めておいて、工夫する箇所の「掃除前」の写真を撮っておきましょう。
作業例
頭がよくなる料理を作ろう!≪家庭分野≫
夏休みの宿題として出された課題です。
頭のよくなる食材では、魚、ほうれんそう、くるみなどが有名です。
一品のみ作るのもよいですが、主菜に魚料理、副菜にほうれんそうの炒め物などを作って、献立丸ごと頭のよくなる料理にできるとなおよいです。
三年生は受験生なので、作った料理を食べて受験を乗り切りましょう。
洗濯機と手洗いの違いを実験しよう≪技術分野≫
同じ洗剤を使って、洗濯機と手洗いの汚れの落ち具合を比較する課題です。
写真を撮るときには、洗濯前の写真、手洗い後の写真、洗濯機で洗った後の写真は必ず撮っておくようにしましょう。
また、洗濯機で洗った時間、すすぎの回数や、手洗いでこすった回数、水の温度なども必ずメモしておきましょう。レポートに書くことができる内容が増えます。
また、汚れの性質が水溶性(しょうゆ、ソースなど)か、油溶性(口紅、ファンデーションなど)かによっても落ちる度合いは変わってきます。どちらか一方の性質だけでなく、両方の性質を汚れとして選んで実験しましょう。
洗濯機で洗う利点は一度に多くの洗濯物を洗うことができること、手洗いの利点は一箇所に集中して汚れを落とすことができることです。
最後に結果をまとめるとき、ただ文章で書くのではなく、表などを作ってわかりやすくまとめるといい成績がもらえると思います。
家族のために朝ごはんを作ろう≪家庭分野≫
朝ごはんは一日のエネルギーを補充する大切なごはんです。
朝は何かと時間がないので、火や包丁を使わなくてもよい料理や、作り置きしておけるような料理かつ、栄養のバランスのよい料理を作れたらよいですね。
ご飯やパンなどの「炭水化物」にはブドウ糖が含まれており、集中力アップのためのエネルギー源になります。
牛乳やヨーグルトの「たんぱく質」には朝の体温を上げて、体を目覚めさせる効果があります。
野菜や果物などの「ビタミン」は体の活力をつけることができます。
朝からスッキリと目覚め、元気な一日を過ごすことができるように、このような食材を使っておいしい朝ごはんを作りましょう。