見学の際、以下のことに注意してメモしておけば、その後レポートが書きやすくなります。

裁判所の内部の配置

刑事裁判と民事裁判では内部の配置が一部異なります。
刑事裁判の内部配置は公民の教科書にも写真で掲載されているので、事前に確認しておきましょう。

裁判の種類

三審制

日本では三審制を採用しており、一つの事件について最大3回裁判を受ける権利が与えらます。
下から地方、家庭などの下級裁判所、高等裁判所、最高裁判所があります。
大阪で傍聴に行けるのは下級もしくは高等裁判所です。

裁判員裁判

裁判員裁判とは一般人が裁判員として裁判官とともに量刑に参加する制度です。
量刑判断に司法的な考えとは異なる一般的な観点を持ち込むために採用されています。
なお裁判員裁判が採用されるのは地方裁判所の一部の刑事裁判のみです。

民事裁判

犯罪に対して処罰する裁判以外が民事裁判です。
一般的なものとして、家賃を支払って欲しい、お金を帰してほしい、品物の代金を払って欲しいという裁判や、損害を受けたので弁償して欲しいという裁判、夫婦が離婚をしたいという裁判、遺産相続について話し合いが進まないときに判断してもらう裁判などがあります。

刑事裁判について

裁判の日程

裁判所に傍聴しにいく裁判は、刑事裁判であることが多いと思われます。
裁判はその日限りで行われているものではなく、多くの裁判は数日から数週間かけて実施されます。
検察の証言、被告人・弁護人の証言、証人喚問、量刑判断、判決、その一つ一つが異なる日に実施されます。
傍聴した日に何をしていたのかしっかり確認しておきましょう。

検察と弁護士が使う言葉

検察と弁護士は法律の専門家であるため一般人が使わない言葉を使うこともあります。

全体の様子

事前に調べてもわからなかった点や、その場の様子を見て感じたことをメモしましょう。

裁判員裁判の様子

上で記載したように、裁判員裁判は量刑判断に一般的な考えを取り入れることを目的としています。
同じ事件や被告人、弁護人、検察の発言をとっても裁判官等の法律の専門家と一般人では捉え方が異なることがあります。
そうした点を意識しながら、裁判員の行動発言を聞くことが重要です。

裁判所でのメモ

裁判所でもらえるパンフレットは帰ってからでもじっくりと見ることができるので、パンフレットに載っていないことをできるだけたくさんメモしておきましょう。


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